Monday, November 20, 2006

書きかけの卒業論文が

出てきました。こういうものははずかしいのだけど、アーカイブ的に、また、作家が作品をどういったスタンスでつくっているか、もう少し積極的に提示するためにwebにのせてみます。

以下最初の文章。
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 他者と向かい合うこと。私たちが、生きる時、私以外の誰かがもし私に先立って存在しているならば、いやそう考えざる負えないのだから…私は即自的、構造的成立は尚もこれを乗り越える説得力を持ち得ていないと感じているのだから…私はこの他者と「どうやって」「何を」成すか、ということをいつでも問題として抱え込む。しばしば政治というものが平衡を頼りにその関係を捉えようとするが…私に先立って存在していることを気付きながらも…他者を私は私を通してしか考えられないという限り、その裏に利己的な牙をわざわざ隠させることになる。いやむしろ、じっとりと相手に浸透していく微量の毒のようにして蝕んでいく。そして私たちの生活における会話の中にも、政治にみられるような平衡意識が孕まれていて、私はその毒に苦しんできました。それは他者からそうして蝕まれる時も、私が誰かを蝕もうとしている時も。しばしばそこに言語に象徴されるような沈殿した制度的行為が介在すると、こうした…(私が想像しうる)他者との共通領域と自己の意識といった…平衡を思うのはごく自然なことでしょう。やはりそれは他者が自己ならざる、私に先立った存在であるという同じ根拠から。しかしこの毒が今世界に多くの不幸を生み出していると私は思うのですから、ただこれをしょうがないと思うのでなく、「それでも」どうにか共に幸いを求めることは出来ないのか、そういう希求がこの作品の始まりにあります。いや正しくは、「芸術」というものを通してこの希求を満たす何があると私は、他者から学んだのですから、私も私なりのやり方でこの何かを呈示することを目指そうと考えたのです。
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pdf file 740kb

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