Wednesday, August 30, 2006

Thank you for you e-mail...

Wienと違い、一人でいる時間が多く、どうしてもあれやこれや考えすぎてしまう(それがきっと新作のためになるのだろうけれど)。こんなときに友人からの手紙には本当に励まされる。自分が過ごした時間が、ちゃんとそこにあったということが、まるで確かめられるのは、本当に嬉しい。
どうしてWienより物価が高いのか。スーパーマーケットに通ううちに、それはこの国が輸入国だからなのではないのか、と思った。野菜とワインを除けば、かなりのものがドイツなりベルギーなりイタリアなりオランダなり外国から来ている。大してオーストリアでは、水もビールもワインもチーズもハムもソーセージも殆ど自分の国で作っている。これは日本にも同じことがいえるんじゃないだろうか。

Monday, August 28, 2006

skypeInでアパートにつながります。すごい。

skypeのおかげで友人と電話が近く、嬉しい。でもその分遠さも感じる。こちらにきて涙もろくなったのか。けれどそれだけ何もかも大変で、ちょっとしたことに本当に嬉しく思えるのだろう。
去年も思ったし、今もずっと思うけど、こうして自分の国を離れたからといって、自分の言葉を忘れたくない。友人が、娘さんに家で必死に日本語で話しかけ、伝えようとしている気持ちはよく分かる。例えここで、使えることがまずなくとも、これは確かに「ことば」であるのだと。そしてそこに、その「ことば」でしか表しえない美しさがきっとあるのだと。
そんなことも、ぐるぐるしながら、少しずつ、新作への思いも立ち上がってくる。

---

なかなかしっかりとした回線に繋げられる機会が少ないので、家でこうしてメモをとっても、サイトにあげられない。

ここは「学校」であるのだとしみじみ何度も思う。皆真面目にクラスにいくし、夜遅くまで皆飲み明かしたりあまりしない。Wienでの日々はビールとワインとフラフラの頭でムチャクチャ踊った夜があまりにも多くて…。やっぱりそれは、既に学校をもう出ていて、それなりに作家として苦労し始めている、そういう人が集まっていて、違った感覚があり、またその連帯感もはたらいていたのだろうと思う。僕は死ぬほど楽しかった。(酔いつぶれた夜はわすれることにしておいて…)

あるいはフランス人の特徴か?ミーティングなどでも静かな瞬間がよく続く。皆あまり自分の意見を言ったりしない。日本にいる感覚に近い。日本人がパリに多く住むのは、こういうことも関係しているのかしら。

Monday, August 21, 2006

angersにつきました

フランスにいながら、メルロ・ポンティを日本語訳で読んでいるというのはなんとも不思議な…。

Angersのことをメモがわりに色々。

とにかくキレイな街。おとぎ話か絵画の中に入り込んだ様な美しさ。パリと違い街にゴミが落ちていない。CNDCの親切さは涙が出るほどで、TGVを乗り過ごして1時間送れて来たというのに、駅で迎えに待っていてくれ、アパートはめちゃめちゃ広いし、環境はとてもいいし。でもここは殆ど英語が通じないので、来てすぐはやっぱり何するにも緊張しっぱなしでした。

物価はWienより気持ち高いけれど、パリのように不自由するほどではない。何せキッチンがあるのだから、食事は自分で作れる。アジア食料品店もあり、これは結構安かったので、そばを作ったり、親子丼を作ったり。

ともかくもここに来て日曜日までの4日間は、Wienでの忙しかった日々と一転、一人の時間を多く持って、リラックスできた。こんな風に目的を持った旅だと、なかなかこんな時間は作れないものなのだから、本当に感謝しなければならないと思う。

月曜日からはトリシャ・ブラウンのダンサーによるWS、どうなるかは今は分かりません。でも楽しみ。

Wednesday, August 16, 2006

danceWEBおわりました

今Wien空港に。これからフランスへ。本当にあっという間に全てがすぎていきました。僕の人生の中で、初めて集中的にダンスを学んだ日々であり、同世代の友人たちと触れ合えた貴重な時間でした。むしろ、これから何かが始まって行く様な、そんな気持ちがいっぱいです。

Saturday, August 12, 2006

これからのことを色々考えます

月曜日のミーティングについて、マチルダと、何人かで話しました。皆それぞれに今のダンスについて思うことはあり、何を話しても聞いてもとても興味深いです。僕はこれからどこへ行くのか、不安と戦う日々ですが、どうにかなると思って前を向いていきたいです。皆も同じように不安を抱えながら、必死にすすんでいるからです。

Friday, August 11, 2006

今日でwsは終わり

今日でwsは全て終了。本当に短かった1ヶ月。もっと皆と色々意見を交わしたりしたかったけど、どうして時間はあっという間に過ぎてしまう。ともかく自分が思っていることに嘘をつかず、辛いときでもそれと向き合って行こうとすること。なかなか状況が好転しないときでも、なんとか乗り越えて学んできたことは、いつだって役立つのだと、またしみじみ思います。そうして少しずつ人のつながりが出来て行くのだろうから。
---
ロンドンでテロ未遂があったというその直後、水曜日に飛行機に乗ってParisへ行くのですが…。Passportチェックとか怖いなー。はじかれずに無事たどり着くことを祈ります。

Wednesday, August 09, 2006

ポルトガルにいくことになりました

ポルトガル人の友人が僕の作品を気に入ってくれて、フランスの後彼のスタジオで滞在制作をすることになりました。詳細は未定ですが、コラボレーションをすることに彼が興味を持っているので、何か新鮮な感覚を得られるのではと思います。不安と期待が同じくらいですが、たのしんできたいです。8/16-9/13...France, Angers、9/14-???? Porto。

Sunday, August 06, 2006

マチルダ・モニエがよかった

昨晩Machilda Monnierをみた。かなり面白かったが、フランス語さっぱりで、ドイツ語も少ししか分からないので、detailが知りたいな、と思った。どこかその空気は松田正隆先生の作品に似たものがあり、不思議な感覚がする。
先週か先々週かRioが話していたこととlinkして、また同時にAustriaのダンスシーンについても色々考えた。ドイツと同じように、戦後モダンダンスの崩壊によって歴史が断たれ、接続がないところに「今まさに」生まれでてきているAustriaのコンテンポラリーダンスは、しかしこうしたinternational festivalでの他国の偉大な作品に触れることで刺激をうけ、またあるいはその作家たちはそれを超えていくことを目指していかねばならないだろう。まだ多くのAustriaの作家の作品は全体として稚拙な印象がそこここに思われるが、これから変化の時を迎えることを考えれば、非常に興味深い。

Friday, August 04, 2006

いくつかメモ

自分が忘れないよう、いくつかメモを。
---
先週はスザンネ・リンケに会った。彼女のリサーチ・プロジェクトにジャンプ・インできるということで行ったのだが、2週間かけてソロをつくるというもので、どうにも辛く、drop outした。けれども彼女の人となりにどうして衝撃をうけた。エネルギッシュ。大野一雄さんにも通じるある種の神がかったような生の力を感じた。
---
今週のコンタクト・インプロのwsは、全てが勉強だった。激しい運動は何もない。他者へ触れていく瞬間になにがおこっているのか、つまりその描写の仕方(現象の穿ち方)をすさまじく多様に提供され、実際それを運動に反映させていく、その繰り返しだった。始まりから プロセス として 変わっていく その出来事を その瞬間に 把握して いこう とする。それは大変な作業で(複雑さの只中にあって、また複雑な思考をそこに与えていこうとする)、しばしば僕はconfusingになってしまい、最終日は泣き崩れてしまうこともあった。けれども僕が知ろうとしていたこと(の凡例)の多くがあり、ここから探索していく場、或は手がかりを得たように思う。

Tuesday, August 01, 2006

今週は

Ground Work, Contemporary Dance Technique, Contact Improvisation、どれも同じスタジオ。Balletをとっていたのだけど、あまりにつまらないのでchange、先週、先々週のJanet PanettaのBalletは本当に感動的だった。生まれて初めて本当に楽しんでBalletを学べた。
昨日superamasを見たけど、昨年のBig 2nd Episodeの方が、構成がしっかりしていて良かったと思う。でもちゃんと楽しめた。