Sunday, October 22, 2006

森下真樹 固執

Leslie Mannèsのプログラムと一緒に森下さんの作品も見ていて、落ち着いて感想など書こうと思っていたのだけど、あれやこれややることがあって、いまいち出来ないので、諦めてメモ的に書いてしまうことにします。

お茶の作法をパロディー化した作品で、茶碗をまわす代わりにペットボトルを振り回す。そんな作品。ご本人にもお話しさせて頂いたけど、ビジュアルの展開の仕方がギャク漫画。いわゆる「すんぽろぴょ〜ん」的な感じの展開。ということは、日本人の観客にはこのリズムだけでコミカルな感覚が伝わる訳である。スイス人の友人Lは「驚いた」と繰り返してばかりだったので、どうもその辺の共有部分が無いと、彼女の良さが伝わりきれないのではないかなー。 Leslie Mannèsの作品がコンセプチュアルで、それが先に上演されていたから、ついついダンスの背後へと志向が向かってしまう状況もちょっとついてなかったように思う。

ただ、リズムに身をゆだねている感じは、日本人のコンテンポラリーダンサーが未だに持っている独特な感覚であると思う。これは舞踏ダンサーの多くもそうだけど、行為が行為そのものとしてある持続性を持っている。「行為-目的」の対称関係として、断続的に出来事が身体で発生する状況があまり見られない。よくも悪くも日本人の特徴であり、再確認出来て良かった。

初日だったので、緊張されていたのか、いつかアートコンプレックスで拝見させて頂いたときのように、もっとはじけられたら、結構うけるのではないかな、とも思った。

No comments: