Friday, September 18, 2009

可能と不可能のあいだで

フリーのアーティストに必要なものは何かというと、やっぱりそれはある種の忍耐力と楽観主義であろうと思う。

基本的に目の前にあるのは、100%不可能に見える状況で、それでもそこに1%か、あるいはもっと少ない可能性を信じて進めるか否かである。世の中で何かが変わるのに時間がかかるように、自分自身が変わるのも時間がかかるし、なんでも一日や一瞬ですべてが変わることは何も無い。よっぽど秀でた才能とコミュニケーション能力がなければ、あとは努力だけである。

そんなことを、またポルトでぼんやり考える。

カフェでトイレにいこうとして、パソコンを抱えたら「誰も盗みやしないんだからそんなの置いていきなさいよ」とお店のお姉さんに怒られる。先週リスボンで本を机に置いてトイレにいっただけで店員に激怒されたのに、何だこの違いは。ポルトでは性善説が成立しえる。

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