Saturday, May 30, 2009

ぼんやり

ポルトへ無事帰るも、少々燃え尽き。ぼんやりしてあまり仕事に手がつかない。
それでも、こうしてぼんやり出来るからこそポルトに住んでいるわけでもあるのだけど。

あ っというまに夏が到来してこちらはすさまじくあつい。すでに30度をたびたびこしている。

来週のワークショップは開催できるぎりぎりの数の参加者がなんとかそろった。
なにせ名前がまだポルトガルでそんなに出ていないのだから、応募者0にならないかすら不安だったけど(もちろんそんな不安を顔に出さずコミュニケーションしてたわけだけど;) )、ちゃんと興味をもってくれた人がいたのだから本当に嬉しい。
それにそのうちの多くが先週のパフォーマンスを見に来てくれた人だった。作品を持って興味をもってくれたのだから、アーティストとしてこれほど嬉しいことはない。ちゃんと支払って頂いたお金にみあったワークショップにしなければならない。でも単純に楽しみだ。

なにより、このワークショップの提案を受け取ってすぐに「じゃあ来月やろうか」と二つ返事で受けてくれたNECには本当に頭があがらない。日本にのこって活動していたら、こんなことが出来ただろうか…。
今はともかく身をけずってでも走り、走って、あれやこれや考え込まずに、ただ出来ることにまっすぐに挑戦していきたい。きっとその後に何かが残るだろうと思う。

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リスボンは今回の忙しい滞在でもはっきりしたけど、やっぱり僕が住むにはつらい。
何がつらいって、カフェやレストランの店員の態度がすさまじくわるい。挨拶をしない、返事をしない、謝らない、お礼をしない、人種差別的な視線をむけるetc。忙しい日々のあいまに、いっぱいのコーヒーを飲むときだけがホッと出来る瞬間だというのに、それがかなわぬところでは息が詰まってしまう。
ポルトの人は(もちろん色んな人がいるけど)、総じて暖かく、礼儀正しく、どこにいっても心地よい。いつか公演の前に急いで初めていったカフェで、カタコトのポルトガル語でパンを二つかったら、おばさんは何も言わずにポテトチップスをおまけしてくれた。「どうもありがとうございます」というと、ニコリともせずに「はいはいまたね」といった感じでかえされる。親切が、あたりまえにあるというのは、やっぱりすごい。

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