今日は何もしなかった。そのために昨日やるべきことを無理矢理片付けておいたりした。
誰だって疲れる時はある。
来月からのポルト滞在もあるし、新作のことをぼんやり考えている。
今回のMontemorでのレジデンシーの間、自分の中で変わったなぁと思ったのは、あまり手法や方向性に固執する気概がなくなったということだ。それはこの五年ほどの挑戦のconsequenceであるんだろう。
「これが私の優しさです」では暴力的表現に頼った即興をやめ、コンセプトを下敷きとした振付作業に挑戦した。
「Parole」ではコンタクト・インプロはもとよりミュージシャンとのコラボレーションも行い、作品全体のプロデュースを通じて観客とのコミュニケーションを現象学的視線に基づいて模索した。
「visible/invisible」ではビデオを中心に、オルタネイティヴな表現のありかたでどれだけ自分の目指すことが実現できるか、必死に格闘した(それが表面的に観客を裏切るリスクを多分にはらんでいるということを自覚しつつ)。
「dontdiemyfriendtommy」では、逆に近年控えていた演劇的感情表現やnarrativeを再び取り入れ、個人のパースペクティヴを強烈に観客に押し付けることで、複雑な社会問題の一端を直接に観客に問い掛けた。
そしてもちろん、ライフ・ワークである即興作品「f/f」を、ポルトガル、フランスと上演を重ね、様々な観客との交流を重ねれたことも大きい。さらには、ワークショップ「Open Your Body to All The Possibilities」を行うことで、自信の経験、P.O.Vが他のダンサーやアーティストにとっても十分に興味深いことが分かってきた-confidence。
いろいろやってきたということだ。
それで、手法はある意味「道具」として(もちろんそれ自体をより探求し、自信を鍛錬していく必要性をしっかりと感じつつも)、何よりもアーティスティックには自分がそのときにやりたいこと、coreを明確にして、それに適した道具を気概なく使う、そんな肩の力がぬけた感じになってきた。
それで、今やりたいこと。
「他者」
それから
「narrative」。
もしかしたら、あまりにも普通にソロワークでいいのかもしれない。
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