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Friday, June 19, 2009

草原の真ん中で

Montemor-o-Novoでのレジデンシー。ドイツ人ピアニストの企画で、彼とスペイン人ミュージシャンなどとのコレクティヴ・ワーク。新作かつ自分に演出の決定権がないので何にしても時間がかかり、さすがに忙しい。定められた期間で最大限によいものをだせるか、それが仕事というもの…。

頭痛の種は一人の参加者がまったくのアマチュアで、まず始めは全く仕事にならなかった。現場にきてタバコだけすって帰るというのは、はっきりいって言語同断なので、二日目には夕食の後「あんたがアマチュアでもこれはプロの現場なんだから仕事してもらわな困る」とハッキリ言うが、「私はアマチュアであなたと同じ立場にはたてない。そもそもプロフェッショナルとは何なのか?」などとふざけたことをいいだすので、「そんなことを聞きたいなら今から学校にいって自分の先生に聞け。ここは現場だ。」とさすがに絶叫する。

大変なのは彼女が40代であるということだ。20代後半、プロとして一人立ちしようと僕自身がもがいている状況で、こういう人に向き合うのは正直簡単なことではない。人生は本当に苦難の連続…。

しかしながら、来月のルーマニアのレジデンシーにむけてはいい意味で予行演習になっているとも言える。いつだって100%の理想的な環境などなく、ただその瞬間瞬間にできる限りのことを積み重ねていくほかには、僕たちアーティストが人に求められる作品をつくりあげられることはない。

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しかしMontemor-o-Novoはいつだってその食事に pleasure of lifeを感じる。ここのあるレストランは、それだけでMontemor-o-Novoを訪ねる十分な理由になるほど、激烈になにもかもがおいしい。そしてむちゃくちゃ安い。
(名物店員のおじさんはいつも絶叫早口で今日のメニューを読み上げてくれる:) )

リスボンでアホみたいな値段を払って死んだような食事をし、さらには店員にブスッとにらまれるのと比べると、なんということか。

あるいは8月にレジデンシーをするある施設では、才能豊かなアーティストたちが、素朴に、しかし全くもって先鋭的な作品を黙々とつくっている。その姿勢には、ただアーティストになりたい、言い換えればアーティストという名前がほしいだけで学校へ通う都会の学生たちのいやらしさを忘れさせてくれる。
彼らと友人であることが、僕の喜びでありまた誇りでもある…。


Sunday, June 15, 2008

Coming back from Ananil

just coming back from Ananil. 2 performance + 1 workshop(my first workshop!!) in 3 days, pretty busy, but really great people and familiar beautiful festival. Now time to back to the reality again, and rest somewhat... zzz...





Friday, May 23, 2008

今日の撮影はCascais

今日の撮影はCascais。初めていった。
観光地であるけれども、確かに本当に美しい風景だった。

絶壁のへりで打ち付ける波を背後に一時間半ほど撮影。Kは大分いい感触があったみたい。よかった。

長い溜め息

この一ヶ月はまるで忙しく、様々なことがいっぺんにおこり、一息ついたらさすがにまいってしまった。まさに長い溜め息をつくように、昨日からの休暇に入ると、何も手のつけようがない状態。おきまりの軽いdepression。やるべきことは、休むこと、待つこと。難しく考えないこと。

今日はSintraにポーランド人の友人Kの撮影にいく。エメラルドグリーンのビーチは言葉にならない美しさであったが、水は冷たく、雨もふってきたので早々に撮影は中断。しかし彼女の友人である写真家Gのテンションが高く面白い。一緒に仕事がしたいと言われると、もちろん嬉しい。疲れてるときはどうしても「こんなことやってて誰か喜んでくれる人なんているのかなー」とネガティヴにいってしまうから、そういう言葉が何よりも励ましになる。…この仕事をいつもギリギリのところで嫌いにならないのは、たくさんの友人のおかげだ…言うまでもなく。

それでもポルトガルはいい。京都と同じだ。逃げ場がある(というと悪い意味に聞こえてしまうかもしれないけど、決してそうではない)。パステレイリアにいって、1euroそこらのスープをペロリとすると、なぜか元気がでる。おじいさんや、おばあさんが、道ばたでえんえんとしゃべり続けているのを聞いていると、自然と心が軽くなる。

早く調子がよくなってほしい。元気になって、また皆とバカなパーティーをしたい。:) 今はじんわり、ゆっくり、そのときを待つ。

Monday, March 03, 2008

ようやく「家」になる

昨日友達がついに部屋を引き払って出て行った。
彼女と二人で放浪の旅へ。
これからこの家は僕とベルギー人の友達Jとシェアする。

ようやく僕らの家になったものの、友人との別れはやっぱりちょっと寂しい。
ともあれ、今まで僕が暮らした中でもっとも広く、快適な家。
一ヶ月経ってようやく、こちらでの当たり前の生活が始まろうとしている。

静かな興奮と、ホッと一息、ひそかな疲れ。



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リスボンの街を歩く。
Gracaは、カステロ(古城)の周りの古い地域で、観光地である。観光客がいっぱい。
でも、ここを走る28番線トラムの終着地、Martin Moniz(中心街の中では特に治安が悪い)は中国人・アフリカ人街である。
光と影があるとか、パースペクティヴを与えるとか、すり切れた表現もすぐに浮かんでくるが、まるで典型的なポルトガルの小道を、伝統衣装に身を包んでウキウキと歩くアフリカ人女性たちの美しさとたくましさは、もっと新鮮な風を運んでくれる。