Montemor-o-Novoでのレジデンシー、引き続き。
日曜日にInformal Showingをすることになり、みんな少しずつ顔つきが変わる。
僕個人としては来月のルーマニア、また夏以降の作品にむけての素材が色々集まったのでありがたく、それ以上あまり思うところはない。
件のレストランでの食事は「泣きそうになるほど」日々驚きと喜びに満ちていて、正直これでまったく満たされている :)
ちなみにここで出されるテーブルワインはテープルワインというものがどうあるべきかということを体現している極めて美しい味わいがする。
高いワインは豪勢な味がして疲れることがある。
プロジェクトのフルート奏者は以前何かの店を経営していたらしく、彼の唯一の日本人との経験を教えてくれた。観光客であろうその日本人は、彼の店で「一番高いワインを売れ」といい、彼が「一番高くはないがもっといいワインがある」といっても全く譲らず、彼の店に14本しかなかった「一番高いワイン」を数本を買っていったそうである。
資本主義が悪い意味で社会を汚染している日本社会の端的な例だ。同じ日本人として、極めて恥ずかしくなる。
---
突然、七月始めのshowがキャンセルされるが、もう何も思わない。ポルトガルに慣れたか、あるいは自分が強くなったか。
ともあれ今はルーマニアの食事が極めて楽しみ :P
Thursday, June 25, 2009
Friday, June 19, 2009
草原の真ん中で
Montemor-o-Novoでのレジデンシー。ドイツ人ピアニストの企画で、彼とスペイン人ミュージシャンなどとのコレクティヴ・ワーク。新作かつ自分に演出の決定権がないので何にしても時間がかかり、さすがに忙しい。定められた期間で最大限によいものをだせるか、それが仕事というもの…。
頭痛の種は一人の参加者がまったくのアマチュアで、まず始めは全く仕事にならなかった。現場にきてタバコだけすって帰るというのは、はっきりいって言語同断なので、二日目には夕食の後「あんたがアマチュアでもこれはプロの現場なんだから仕事してもらわな困る」とハッキリ言うが、「私はアマチュアであなたと同じ立場にはたてない。そもそもプロフェッショナルとは何なのか?」などとふざけたことをいいだすので、「そんなことを聞きたいなら今から学校にいって自分の先生に聞け。ここは現場だ。」とさすがに絶叫する。
大変なのは彼女が40代であるということだ。20代後半、プロとして一人立ちしようと僕自身がもがいている状況で、こういう人に向き合うのは正直簡単なことではない。人生は本当に苦難の連続…。
しかしながら、来月のルーマニアのレジデンシーにむけてはいい意味で予行演習になっているとも言える。いつだって100%の理想的な環境などなく、ただその瞬間瞬間にできる限りのことを積み重ねていくほかには、僕たちアーティストが人に求められる作品をつくりあげられることはない。
---
しかしMontemor-o-Novoはいつだってその食事に pleasure of lifeを感じる。ここのあるレストランは、それだけでMontemor-o-Novoを訪ねる十分な理由になるほど、激烈になにもかもがおいしい。そしてむちゃくちゃ安い。
(名物店員のおじさんはいつも絶叫早口で今日のメニューを読み上げてくれる:) )
リスボンでアホみたいな値段を払って死んだような食事をし、さらには店員にブスッとにらまれるのと比べると、なんということか。
あるいは8月にレジデンシーをするある施設では、才能豊かなアーティストたちが、素朴に、しかし全くもって先鋭的な作品を黙々とつくっている。その姿勢には、ただアーティストになりたい、言い換えればアーティストという名前がほしいだけで学校へ通う都会の学生たちのいやらしさを忘れさせてくれる。
彼らと友人であることが、僕の喜びでありまた誇りでもある…。


頭痛の種は一人の参加者がまったくのアマチュアで、まず始めは全く仕事にならなかった。現場にきてタバコだけすって帰るというのは、はっきりいって言語同断なので、二日目には夕食の後「あんたがアマチュアでもこれはプロの現場なんだから仕事してもらわな困る」とハッキリ言うが、「私はアマチュアであなたと同じ立場にはたてない。そもそもプロフェッショナルとは何なのか?」などとふざけたことをいいだすので、「そんなことを聞きたいなら今から学校にいって自分の先生に聞け。ここは現場だ。」とさすがに絶叫する。
大変なのは彼女が40代であるということだ。20代後半、プロとして一人立ちしようと僕自身がもがいている状況で、こういう人に向き合うのは正直簡単なことではない。人生は本当に苦難の連続…。
しかしながら、来月のルーマニアのレジデンシーにむけてはいい意味で予行演習になっているとも言える。いつだって100%の理想的な環境などなく、ただその瞬間瞬間にできる限りのことを積み重ねていくほかには、僕たちアーティストが人に求められる作品をつくりあげられることはない。
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しかしMontemor-o-Novoはいつだってその食事に pleasure of lifeを感じる。ここのあるレストランは、それだけでMontemor-o-Novoを訪ねる十分な理由になるほど、激烈になにもかもがおいしい。そしてむちゃくちゃ安い。
(名物店員のおじさんはいつも絶叫早口で今日のメニューを読み上げてくれる:) )
リスボンでアホみたいな値段を払って死んだような食事をし、さらには店員にブスッとにらまれるのと比べると、なんということか。
あるいは8月にレジデンシーをするある施設では、才能豊かなアーティストたちが、素朴に、しかし全くもって先鋭的な作品を黙々とつくっている。その姿勢には、ただアーティストになりたい、言い換えればアーティストという名前がほしいだけで学校へ通う都会の学生たちのいやらしさを忘れさせてくれる。
彼らと友人であることが、僕の喜びでありまた誇りでもある…。



Saturday, June 06, 2009
Friday, June 05, 2009
バタバタ
7月も大きい仕事が突然きまり、これでしばらく安泰。ホッとする。
ワークショップも人が少ないことをのぞけば、内容の方は立派。もっと多くのダンサーにこの話を伝えられたらなーとそれだけが残念。やっぱり継続は力というか、2001年からインプロに関しては場数をふんできたので、話すことはいっぱいある。
9月、10月は新作をふくめポルトで舞台にむけて色々と準備。まだ条件がどうなるか不明だけど、これこそが僕がポルトに残ってやりたいことだったから、本当にうれしい。2006年からヨーロッパで死にものぐるいにやってきて、とうとう自分の本領を発揮できる場になると思う。プロデューサーの駆け回りっぷりに頭があがらない。
七月のことでアホみたいに興奮したので、おいしいものを食べたいとCafe Progressoにいく。ほうれん草、ブロッコリー、グリーンピースのキッシュ。クリームもはいっていて、上にチーズをのせてやいている。死ぬほどうまい。もちろん付け合わせの、なんでもないごはんもおいしい。
忙しい時間で、十分も注文をとりにこなかったので、「飯をくいにきたんだ、待つためにきたんじゃないんだ」と従業員に始めおこったけど、おいしいものを食べると気持ちがおちつく。会計のときにその従業員にあやまられたので(これがポルト、リスボンではあやまらないどころか、最後まで横柄な態度をとられたりする)、「大丈夫、大丈夫、おいしかったおいしかった。僕はここがポルトで一番好きだから。」というようなことをしどろもどろと話す。
2007年からたびたびきているが、従業員はまるで変わらない。
ワークショップも人が少ないことをのぞけば、内容の方は立派。もっと多くのダンサーにこの話を伝えられたらなーとそれだけが残念。やっぱり継続は力というか、2001年からインプロに関しては場数をふんできたので、話すことはいっぱいある。
9月、10月は新作をふくめポルトで舞台にむけて色々と準備。まだ条件がどうなるか不明だけど、これこそが僕がポルトに残ってやりたいことだったから、本当にうれしい。2006年からヨーロッパで死にものぐるいにやってきて、とうとう自分の本領を発揮できる場になると思う。プロデューサーの駆け回りっぷりに頭があがらない。
七月のことでアホみたいに興奮したので、おいしいものを食べたいとCafe Progressoにいく。ほうれん草、ブロッコリー、グリーンピースのキッシュ。クリームもはいっていて、上にチーズをのせてやいている。死ぬほどうまい。もちろん付け合わせの、なんでもないごはんもおいしい。
忙しい時間で、十分も注文をとりにこなかったので、「飯をくいにきたんだ、待つためにきたんじゃないんだ」と従業員に始めおこったけど、おいしいものを食べると気持ちがおちつく。会計のときにその従業員にあやまられたので(これがポルト、リスボンではあやまらないどころか、最後まで横柄な態度をとられたりする)、「大丈夫、大丈夫、おいしかったおいしかった。僕はここがポルトで一番好きだから。」というようなことをしどろもどろと話す。
2007年からたびたびきているが、従業員はまるで変わらない。
Saturday, May 30, 2009
ぼんやり
ポルトへ無事帰るも、少々燃え尽き。ぼんやりしてあまり仕事に手がつかない。
それでも、こうしてぼんやり出来るからこそポルトに住んでいるわけでもあるのだけど。
あ っというまに夏が到来してこちらはすさまじくあつい。すでに30度をたびたびこしている。
来週のワークショップは開催できるぎりぎりの数の参加者がなんとかそろった。
なにせ名前がまだポルトガルでそんなに出ていないのだから、応募者0にならないかすら不安だったけど(もちろんそんな不安を顔に出さずコミュニケーションしてたわけだけど;) )、ちゃんと興味をもってくれた人がいたのだから本当に嬉しい。
それにそのうちの多くが先週のパフォーマンスを見に来てくれた人だった。作品を持って興味をもってくれたのだから、アーティストとしてこれほど嬉しいことはない。ちゃんと支払って頂いたお金にみあったワークショップにしなければならない。でも単純に楽しみだ。
なにより、このワークショップの提案を受け取ってすぐに「じゃあ来月やろうか」と二つ返事で受けてくれたNECには本当に頭があがらない。日本にのこって活動していたら、こんなことが出来ただろうか…。
今はともかく身をけずってでも走り、走って、あれやこれや考え込まずに、ただ出来ることにまっすぐに挑戦していきたい。きっとその後に何かが残るだろうと思う。
----
リスボンは今回の忙しい滞在でもはっきりしたけど、やっぱり僕が住むにはつらい。
何がつらいって、カフェやレストランの店員の態度がすさまじくわるい。挨拶をしない、返事をしない、謝らない、お礼をしない、人種差別的な視線をむけるetc。忙しい日々のあいまに、いっぱいのコーヒーを飲むときだけがホッと出来る瞬間だというのに、それがかなわぬところでは息が詰まってしまう。
ポルトの人は(もちろん色んな人がいるけど)、総じて暖かく、礼儀正しく、どこにいっても心地よい。いつか公演の前に急いで初めていったカフェで、カタコトのポルトガル語でパンを二つかったら、おばさんは何も言わずにポテトチップスをおまけしてくれた。「どうもありがとうございます」というと、ニコリともせずに「はいはいまたね」といった感じでかえされる。親切が、あたりまえにあるというのは、やっぱりすごい。
それでも、こうしてぼんやり出来るからこそポルトに住んでいるわけでもあるのだけど。
あ っというまに夏が到来してこちらはすさまじくあつい。すでに30度をたびたびこしている。
来週のワークショップは開催できるぎりぎりの数の参加者がなんとかそろった。
なにせ名前がまだポルトガルでそんなに出ていないのだから、応募者0にならないかすら不安だったけど(もちろんそんな不安を顔に出さずコミュニケーションしてたわけだけど;) )、ちゃんと興味をもってくれた人がいたのだから本当に嬉しい。
それにそのうちの多くが先週のパフォーマンスを見に来てくれた人だった。作品を持って興味をもってくれたのだから、アーティストとしてこれほど嬉しいことはない。ちゃんと支払って頂いたお金にみあったワークショップにしなければならない。でも単純に楽しみだ。
なにより、このワークショップの提案を受け取ってすぐに「じゃあ来月やろうか」と二つ返事で受けてくれたNECには本当に頭があがらない。日本にのこって活動していたら、こんなことが出来ただろうか…。
今はともかく身をけずってでも走り、走って、あれやこれや考え込まずに、ただ出来ることにまっすぐに挑戦していきたい。きっとその後に何かが残るだろうと思う。
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リスボンは今回の忙しい滞在でもはっきりしたけど、やっぱり僕が住むにはつらい。
何がつらいって、カフェやレストランの店員の態度がすさまじくわるい。挨拶をしない、返事をしない、謝らない、お礼をしない、人種差別的な視線をむけるetc。忙しい日々のあいまに、いっぱいのコーヒーを飲むときだけがホッと出来る瞬間だというのに、それがかなわぬところでは息が詰まってしまう。
ポルトの人は(もちろん色んな人がいるけど)、総じて暖かく、礼儀正しく、どこにいっても心地よい。いつか公演の前に急いで初めていったカフェで、カタコトのポルトガル語でパンを二つかったら、おばさんは何も言わずにポテトチップスをおまけしてくれた。「どうもありがとうございます」というと、ニコリともせずに「はいはいまたね」といった感じでかえされる。親切が、あたりまえにあるというのは、やっぱりすごい。

Friday, May 29, 2009
Synchronous Objects, new project of William Forsythe
William Forsythe introduces his new internet dance project.
Seems cool, although what he is doing is different from me.
http://synchronousobjects.osu.edu/
Seems cool, although what he is doing is different from me.
http://synchronousobjects.osu.edu/
Tuesday, May 26, 2009
Monday, May 25, 2009
Improvisation Dance Workshop in Porto/Motemor-o-Novo - June
Improvisation Dance Workshop by Hajime Fujita
"Open Your Body to All The Possibilities"

First of all this atelier focuses on "before the movement". Namely, exploring what we can interpret to the movement, what possibilities of dance actually we are having as of momentum.
The main issue is that, "what we are seeing and what we are NOT seeing?" The atelier starts with opening participants' eyes to our perception. Always the participants would try to remind the possibilities which each of them already has but which he/she is not noticing well. Internal information of our mind, intention, sense, cognition, memory, history, society etc. and outside information of physical shape, rhythm, materiality, human body(existence of the Other) etc. This atelier would guide a pathway to engage and entangle all those information as possibilities of movement.
info/video http://hajifuji.ciao.jp/workshop.html
PORTO
Inscription: 45 euros (36 euro for the friends of NEC)
* Please inscribe until 27th May, hurry!
1, 2, 3, 8, 9, 10 Jun 2009 - 18h-21h
Espaço NEC/Fábrica Social - Rua da Fábrica Social s/n 4000 201 Porto
+351 961424668 / +351 913211428
nec@nec.co.pt
http://www.nec.co.pt
MONTEMOR-O-NOVO
Inscription: 15 euros
16, 17, 18, 19 Jun 2009 - 19h-22h
Centro Juvenil Montemor-o-Novo - Av. Gago Coutinho 58, Montemor-o-Novo
+351 266 898 100(ext. 309)
hajimefujita.official@gmail.com
"Open Your Body to All The Possibilities"
First of all this atelier focuses on "before the movement". Namely, exploring what we can interpret to the movement, what possibilities of dance actually we are having as of momentum.
The main issue is that, "what we are seeing and what we are NOT seeing?" The atelier starts with opening participants' eyes to our perception. Always the participants would try to remind the possibilities which each of them already has but which he/she is not noticing well. Internal information of our mind, intention, sense, cognition, memory, history, society etc. and outside information of physical shape, rhythm, materiality, human body(existence of the Other) etc. This atelier would guide a pathway to engage and entangle all those information as possibilities of movement.
info/video http://hajifuji.ciao.jp/workshop.html
PORTO
Inscription: 45 euros (36 euro for the friends of NEC)
* Please inscribe until 27th May, hurry!
1, 2, 3, 8, 9, 10 Jun 2009 - 18h-21h
Espaço NEC/Fábrica Social - Rua da Fábrica Social s/n 4000 201 Porto
+351 961424668 / +351 913211428
nec@nec.co.pt
http://www.nec.co.pt
MONTEMOR-O-NOVO
Inscription: 15 euros
16, 17, 18, 19 Jun 2009 - 19h-22h
Centro Juvenil Montemor-o-Novo - Av. Gago Coutinho 58, Montemor-o-Novo
+351 266 898 100(ext. 309)
hajimefujita.official@gmail.com
Tuesday, May 19, 2009
都市からはなれて
Montemor-o-Novoでの一週間の滞在を終え、土曜日にポルトへ戻ってきた。
書ききれないほど多くのことがあった。
都市とは何か、それは常に主たる疑問だった。
草原の真ん中の家に暮らす4才の友人の娘は、「朝よく見る動物は何だ?」という質問に「羊?」と答えた。
多くの人々はおそらく何十年も同じようにくらしていて、それなりに変化もあるのだろうけど、むしろ一日一日の生活をどうするかこそが課題であり、保守的な空気はその土地に極めて調和していた。
人々は優しいが、全くの「異端者」には厳しい。僕は友人の友人であり、ポルトガル語も少しながら喋れる。そうでなければ?
友人に招かれ、小学校の授業で8才の子供たちから色々と日本のことや僕自身のことに質問を受ける。
ブラジルやルーマニア、ギリシャが祖国だと言う子供たち、こんな田舎までも国際的である典型的なヨーロッパの環境ながら、やはり遠く離れた日本は彼らにとっていまだミステリアスなのだ。
さすがに折り紙は彼らにちょっと難しかった。
リスボンでフランス人の友達とフォトセッションをすれば、近所のおじさんや子供たちが話しかけてくる。みんな「面白いものを面白いといえる」から僕はポルトガルの人々が好きなのだ。
(どうして日本はそうでなくなってしまったのだろう?)
そうしてポルトに帰ってくれば、初夏の暑さでキッチンに小バエがわき出している。考えてみれば、我が家にはクモがいない。だからハエがやたらに増える。Montemor-o-Novoでは巨大なクモがいえのすみずみに巣をはっていた。友人は、もちろんまるでそれをそのままにしている。
書ききれないほど多くのことがあった。
都市とは何か、それは常に主たる疑問だった。
草原の真ん中の家に暮らす4才の友人の娘は、「朝よく見る動物は何だ?」という質問に「羊?」と答えた。
多くの人々はおそらく何十年も同じようにくらしていて、それなりに変化もあるのだろうけど、むしろ一日一日の生活をどうするかこそが課題であり、保守的な空気はその土地に極めて調和していた。
人々は優しいが、全くの「異端者」には厳しい。僕は友人の友人であり、ポルトガル語も少しながら喋れる。そうでなければ?
友人に招かれ、小学校の授業で8才の子供たちから色々と日本のことや僕自身のことに質問を受ける。
ブラジルやルーマニア、ギリシャが祖国だと言う子供たち、こんな田舎までも国際的である典型的なヨーロッパの環境ながら、やはり遠く離れた日本は彼らにとっていまだミステリアスなのだ。
さすがに折り紙は彼らにちょっと難しかった。
リスボンでフランス人の友達とフォトセッションをすれば、近所のおじさんや子供たちが話しかけてくる。みんな「面白いものを面白いといえる」から僕はポルトガルの人々が好きなのだ。
(どうして日本はそうでなくなってしまったのだろう?)
そうしてポルトに帰ってくれば、初夏の暑さでキッチンに小バエがわき出している。考えてみれば、我が家にはクモがいない。だからハエがやたらに増える。Montemor-o-Novoでは巨大なクモがいえのすみずみに巣をはっていた。友人は、もちろんまるでそれをそのままにしている。

Wednesday, May 06, 2009
Strangely pretty busy
なんかかんか忙しい という表現がぴったりである。
金曜日にMontemor-o-Novoにむかうので、それまでにポルトでやらねばらならないことをこなさねばならない。
誰か助けてーとさけんでも誰も助けてくれないし、働いた分がすぐにお金になるわけでもない。うーん。
昨日と同じカフェにきたら、昨日もいた同じ友達がいて、バックグランドには昨日と同じくビートルズがかかっていて、思わず苦笑いする。
新しいウェブサイトはもう少しで仕上がる。ずっとオーガナイズされていて、イントロダクションとしては十分。
html/cssの編集の細かさはもとより、短縮した文章を書くのが大変…。
金曜日にMontemor-o-Novoにむかうので、それまでにポルトでやらねばらならないことをこなさねばならない。
誰か助けてーとさけんでも誰も助けてくれないし、働いた分がすぐにお金になるわけでもない。うーん。
昨日と同じカフェにきたら、昨日もいた同じ友達がいて、バックグランドには昨日と同じくビートルズがかかっていて、思わず苦笑いする。
新しいウェブサイトはもう少しで仕上がる。ずっとオーガナイズされていて、イントロダクションとしては十分。
html/cssの編集の細かさはもとより、短縮した文章を書くのが大変…。
Monday, May 04, 2009
visible/invisible
This is a video installation project, collaborated with Thelma Bonavita(Brazil) in 2007.
Sunday, April 26, 2009
Mandala Festival
Poland、Worclaw(まだ発音できない)、dontdiemyfriendtommyの上演終わる。
よく分からずにきたが、これはダンスではなく、パフォーマンス・フェスティバルであった。
そのプログラムの冒頭にRoselee Goldbergの言葉が引用されているのだから、もう直球。
こういったマーケットがあることをまるで知らず、特にあるドイツ人とのアーティストとの出会いは、今後自分がやっていきたい方向性に少なからず示唆を与えてくれた。
で、作品dontdiemyfriendtommy。
やはり冒頭小便をする場面はこちらの観客にとってはまだまだ刺激が強かったそう。
終わった後のカンファレンスでも、どうしてもそこに質問が及んだので、リアリティ(アクチュアリティといえば良かった…)と結びつけるために、小便のマテリアリティが必要だと説明しておく。
あとは、観客の一人がとうとうと、「私はロンドンに二年すんでいて、当地の社会制度にもくわしいが、イギリスの福祉政策は極めて厚く、のぞまなければホームレスになれないほどだ、あなたはその事情を知っていたのか?」などと作品にあてられた(もちろんそのプロセス自体はありがたいのだけど)、ポイントレスな発言に少々つきあわされる。
僕はいつもボヤボヤ発言する(発言にゆらぎを持たせながら空間に意味を探っていく)のがくせだから、こういうときなかなか困るが、件のドイツ人アーティストがきれいに言いたいことを変わってびしっと喋ってくれたので助かる。「アーティストは政治家ではないのです。」
よく分からずにきたが、これはダンスではなく、パフォーマンス・フェスティバルであった。
そのプログラムの冒頭にRoselee Goldbergの言葉が引用されているのだから、もう直球。
こういったマーケットがあることをまるで知らず、特にあるドイツ人とのアーティストとの出会いは、今後自分がやっていきたい方向性に少なからず示唆を与えてくれた。
で、作品dontdiemyfriendtommy。
やはり冒頭小便をする場面はこちらの観客にとってはまだまだ刺激が強かったそう。
終わった後のカンファレンスでも、どうしてもそこに質問が及んだので、リアリティ(アクチュアリティといえば良かった…)と結びつけるために、小便のマテリアリティが必要だと説明しておく。
あとは、観客の一人がとうとうと、「私はロンドンに二年すんでいて、当地の社会制度にもくわしいが、イギリスの福祉政策は極めて厚く、のぞまなければホームレスになれないほどだ、あなたはその事情を知っていたのか?」などと作品にあてられた(もちろんそのプロセス自体はありがたいのだけど)、ポイントレスな発言に少々つきあわされる。
僕はいつもボヤボヤ発言する(発言にゆらぎを持たせながら空間に意味を探っていく)のがくせだから、こういうときなかなか困るが、件のドイツ人アーティストがきれいに言いたいことを変わってびしっと喋ってくれたので助かる。「アーティストは政治家ではないのです。」
Tuesday, April 21, 2009
ようやく春らしくなる
昨日からようやくポルトも春らしく暖かくなる。
今日も天気がよく、衣装を買いにぼんやり歩いていたら、何年も使っていた綿のマフラーをどこかで落としてしまう。しまった。
しかしポルトの道は色々とお店があり、こんな日はついフラフラしてしまうものだ。
家具や工具やドアノブや寝具のボロボロの建物につらなった店々のショーウインドウを眺めたり、中をのぞいておじさんたちがたむろしているのをみるとなんだか楽しい。
今週末はポーランドのフェスで、もちろん有り難く楽しみでもあるのだが、やっぱりこの街を離れるのはあまり好かない。
二年ほども放浪をつづけ、やはり一番のストレスは言葉が分からないこと。ここなら片言とはいえポルトガル語で誰とでもコミュニケーションがとれるし、カフェにいったって周りの人が何を喋っているかだいたい分かるから、気をもむこともない。
ポーランド語で分かるのはありがとう(ジンクイア)だけ。思えば2006年以来である。
しかしながら、先日友人とアイリッシュ・パブ(!!)にコーヒーをのみにいったとき、ポルトガルではまだまだマシズムが強いのだととうとうと語られた。女性の一人暮らしが珍しくない日本の話をすると、うらやましそうな目をされた。彼女は三匹の猫と暮らしているそう。
今日も天気がよく、衣装を買いにぼんやり歩いていたら、何年も使っていた綿のマフラーをどこかで落としてしまう。しまった。
しかしポルトの道は色々とお店があり、こんな日はついフラフラしてしまうものだ。
家具や工具やドアノブや寝具のボロボロの建物につらなった店々のショーウインドウを眺めたり、中をのぞいておじさんたちがたむろしているのをみるとなんだか楽しい。
今週末はポーランドのフェスで、もちろん有り難く楽しみでもあるのだが、やっぱりこの街を離れるのはあまり好かない。
二年ほども放浪をつづけ、やはり一番のストレスは言葉が分からないこと。ここなら片言とはいえポルトガル語で誰とでもコミュニケーションがとれるし、カフェにいったって周りの人が何を喋っているかだいたい分かるから、気をもむこともない。
ポーランド語で分かるのはありがとう(ジンクイア)だけ。思えば2006年以来である。
しかしながら、先日友人とアイリッシュ・パブ(!!)にコーヒーをのみにいったとき、ポルトガルではまだまだマシズムが強いのだととうとうと語られた。女性の一人暮らしが珍しくない日本の話をすると、うらやましそうな目をされた。彼女は三匹の猫と暮らしているそう。
Thursday, March 26, 2009
Gigazine: なぜ路上で生活するホームレスになることを選んだのかという知られざる10の理由
意外かもしれませんが、一時宿泊施設などに入所するよりもホームレスでいる方が安全な場合があるとのこと。というのも、一時宿泊施設を運営しているのはプロフェッショナルではなく、いわゆるボランティアであり、暴力的な行為などに対する処置をすることによって個人の安全を守ってくれるわけではありません。凶悪な犯罪者、麻薬常用者、精神的に不安定な人が同じ部屋を共有して眠る場合、個人の安全は保証されません。それならホームレスとして路上にいる方がまだマシ、というわけです。
Gigazine: なぜ路上で生活するホームレスになることを選んだのかという知られざる10の理由
Gigazine: なぜ路上で生活するホームレスになることを選んだのかという知られざる10の理由
Saturday, March 21, 2009
ポルトの街はちょうどいい
相変わらずなんだかんだと忙しく、特に来週は二つアプリケーションを仕上げなければいけないので、ピリピリしている。
それでも朝から疲れて歩いていると、道で突然友人にあったりする。カフェで仕事をしていると人に話しかけられたりする。そういう何か、人のつながりがもっと明らかなこの街は、自分で自分を追い込みがちな僕にはとてもちょうどいい。
ポルトの恩師は、ある時忙しそうにしている僕を見て、「何も忙しいことなんてないんだ。もっと前をみなくちゃ。」ととうとうと説教してくれたことがある。人生はまだまだ長いのだ…
それでも朝から疲れて歩いていると、道で突然友人にあったりする。カフェで仕事をしていると人に話しかけられたりする。そういう何か、人のつながりがもっと明らかなこの街は、自分で自分を追い込みがちな僕にはとてもちょうどいい。
ポルトの恩師は、ある時忙しそうにしている僕を見て、「何も忙しいことなんてないんだ。もっと前をみなくちゃ。」ととうとうと説教してくれたことがある。人生はまだまだ長いのだ…
Thursday, March 05, 2009
Sunday, March 01, 2009
京都青少年活動センター施設使用有料化反対署名
京都の青少年活動センターが、京都市の財政難を理由に有料化されることが検討されているそうです。
あきらかなことですが、これが実際におこれば現在の京都のダンスシーンは殆ど死にます。おそらくこれから5年10年といった中長期にわたって新しい才能が出てくる(正確にはそうした才能がプロフェッショナルとして成長する)機会を完全に失います。
で、東京の現状を鑑みれば、アマチュアの領域において恵まれた環境をたもってきた京都のダンスシーンが陥没すれば、日本のダンスシーン全体が今後終息していく可能性もあります。
反対署名が、オンラインで出来ます。
http://www.shomei.tv/project-796.html
あきらかなことですが、これが実際におこれば現在の京都のダンスシーンは殆ど死にます。おそらくこれから5年10年といった中長期にわたって新しい才能が出てくる(正確にはそうした才能がプロフェッショナルとして成長する)機会を完全に失います。
で、東京の現状を鑑みれば、アマチュアの領域において恵まれた環境をたもってきた京都のダンスシーンが陥没すれば、日本のダンスシーン全体が今後終息していく可能性もあります。
反対署名が、オンラインで出来ます。
http://www.shomei.tv/project-796.html
Sunday, February 01, 2009
How to write a CV
Even work in a shop, bar or restaurant will involve working in a team, providing a quality service to customers, and dealing tactful with complaints. Don't mention the routine, non-people tasks (cleaning the tables) unless you are applying for a casual summer job in a restaurant or similar.
http://www.kent.ac.uk/careers/cv.htm
YES!
http://www.kent.ac.uk/careers/cv.htm
YES!
Friday, January 30, 2009
Forgiveness
Derrida says:
One cannot, or should not, forgive; there is only forgiveness, if there is any, where there is the unforgiveable. That is to say that forgiveness must announce itself as impossibility itself. It can only be possible in doing the impossible.
-On Cosmopolitanism and Forgiveness, P.32
One cannot, or should not, forgive; there is only forgiveness, if there is any, where there is the unforgiveable. That is to say that forgiveness must announce itself as impossibility itself. It can only be possible in doing the impossible.
-On Cosmopolitanism and Forgiveness, P.32
Wednesday, January 21, 2009
NEVE GORDON: How to Sell "Ethical" Warfare
NEVE GORDON: How to Sell "Ethical" Warfare
One of my students was arrested yesterday and spent the night in a prison cell. R's offence was protesting the Israeli assault on Gaza. He joins over 700 other Israelis who have been detained since the beginning of Israel's ruthless war on Gaza: an estimated 230 of whom are still behind bars. Within the Israeli context, this strategy of quelling protest and stifling resistance is unprecedented, and it is quite disturbing that the international media has failed to comment on it.
Simultaneously, the Israeli media has been towing the government line to such a degree that no criticism of the war has been voiced on any of the three local television stations. Indeed, the situation has become so absurd that reporters and anchors are currently less critical of the war than the military spokespeople. In the absence of any critical analysis, it is not so surprising that 78% of Israelis, or about 98% of all Jewish Israelis, support the war.
One of my students was arrested yesterday and spent the night in a prison cell. R's offence was protesting the Israeli assault on Gaza. He joins over 700 other Israelis who have been detained since the beginning of Israel's ruthless war on Gaza: an estimated 230 of whom are still behind bars. Within the Israeli context, this strategy of quelling protest and stifling resistance is unprecedented, and it is quite disturbing that the international media has failed to comment on it.
Simultaneously, the Israeli media has been towing the government line to such a degree that no criticism of the war has been voiced on any of the three local television stations. Indeed, the situation has become so absurd that reporters and anchors are currently less critical of the war than the military spokespeople. In the absence of any critical analysis, it is not so surprising that 78% of Israelis, or about 98% of all Jewish Israelis, support the war.
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